「化石探検」ワークショップ 下見報告
日 時:2018年4月17日 8時~15時半
場 所:牡鹿半島中部地域
参 加:永広昌之先生(東北大学総合学術博物館協力研究員)
山崎浩子さん(三陸ネイチャーセンター友の会)
たぶのき会員7名
8時にナリサワへ集まり、車2台で集合場所・荻浜小学校へむかいました。
晴天で風も無く、潮の香と満開の山桜、時折鶯の囀りが迎えてくれました。
今回の調査の主目的は次の3件です。
・荻浜小学校の奥の沢にある化石産地を調査/・荻浜中学校付近の浜で方孔石を確認/・近くの海岸で地層の観察ができる場所を確認
調査は干潮が午前なので海岸部から観察を始めました。
まずは集合場所の桃浦湾の左岸で伊里前層(井内石)を観察。
荻浜中学校前の砂浜は震災後に防潮堤が築かれて消失。
防潮堤から磯伝いに月の浦層の方孔石を観察する。
荻浜から狐崎へ、荻浜層狐崎部層の堆積構造と生痕化石を観察。
狐崎から冨貴浦へ向かう道路沿いで、泥岩と砂岩の互層が弓なりに傾斜する
褶曲を観察する。
冨貴浦を観察後、仙台湾に面する西海岸から反対側の東海岸の寄磯方面へ移動。
前網浜から女川原発を経て<鳴り砂の浜>夏浜海岸へ。
夏浜の鳴り砂の浜辺で海を眺めながら昼食。
その後出発地の荻浜小へ戻り、学校裏手の沢沿いに登りながら化石産地を探索。
沢で二枚貝(上)と植物(下)の化石を発見。
以前、荻浜小学校前で発見したアンモナイトの化石(雌型)
次回見学会の集合場所を確認し解散しました。
穏やかな海と磯の香、山桜が彩りを添える芽吹きの山々、磯ではふのりや天草を採る姿もあり、春満載の牡鹿半島での調査・観察会は足元の世界も少し分かり、なんとも楽しい一日でした。
ご指導くださった永広先生に山崎さん、お世話になりました。
ご参加の皆さま、お疲れさまでした。
この調査は「花王・みんなの森づくり活動助成」により実施されました。